WORKS

敷地の特性と景色をたのしむ。
高低差のある敷地に建つ新築住宅の外構と造園の計画。一般的に道路から玄関までの距離が長いことはデザイン的にも単調になりがちであるが、駐車スペースの一部を法面の形状に寄り添う小道のようなアプローチとして素材に変化を持たせ、建物とも調和し、自然を感じる空間となった。また、有効活用が難しい法面は高低差を緩和し自然石で覆うことにより、崩壊の抑止だけでなくアプローチのデザインの一部として、周囲の景観に馴染む風景となっている。
アプローチは、直線的な動線ではなく自然なリズムを感じられ、足元には視覚的な変化を持たせながらもシンプルな素材を採用したことで主張を抑えつつ、印象的なアプローチとなっている。また、オーナメンタルグラスや季節の移ろいを感じる植栽などの優しい緑は、アプローチ沿いに設けた蛇籠の壁面に沿うようにアクセントとなり、距離のあるアプローチに癒しや愉しみが感じられる場所となった。
高低差のある敷地では、階段の配置や視線のコントロールが大きな役割を果たす。今回は、プライバシーの確保とスムーズな動線に配慮した観点に加え、法面沿いの階段で土留が必要であることや階段を上がる際に隣地アパートへの視線を緩やかに遮りながら、建物へとつながる心地よいグラデーションをつくるなど、様々な点を検討して門塀のデザインや配置を決定した。
高低差があり、構造物の多い外構は時に冷たい印象を与えがちだが、階段を上がっていくと、訪れる人を迎えてくれる緑いっぱいの庭は、公園に足を踏み入れたような心地よさと、公園の小径を歩くような開放感を生み、住まいへと続く時間を心地よいものへと変えていく。ただの移動のための道ではなく、暮らしの中でふと立ち止まりたくなるような、風景の一部としてのアプローチ。歩みを進めるごとに、少しずつ変わる景色の連なりが、この家の表情を豊かにしている。
昼間は木漏れ日が足元に映り、夕暮れ時には穏やかな光の中で一日の終わりを迎える。そんな日々の暮らしの中でゆっくりとした時間を過ごす、自然の変化を感じられる心地よい空間となった。
工事種別 新築の外構・庭
主要用途 専用住宅
所在地 広島県広島市佐伯区
施工面積 約75㎡
施工期間 約50日
PHOTO
足袋井竜也









アプローチは、直線的な動線ではなく自然なリズムを感じられ、足元には視覚的な変化を持たせながらもシンプルな素材を採用したことで主張を抑えつつ、印象的なアプローチとなっている。また、オーナメンタルグラスや季節の移ろいを感じる植栽などの優しい緑は、アプローチ沿いに設けた蛇籠の壁面に沿うようにアクセントとなり、距離のあるアプローチに癒しや愉しみが感じられる場所となった。
高低差のある敷地では、階段の配置や視線のコントロールが大きな役割を果たす。今回は、プライバシーの確保とスムーズな動線に配慮した観点に加え、法面沿いの階段で土留が必要であることや階段を上がる際に隣地アパートへの視線を緩やかに遮りながら、建物へとつながる心地よいグラデーションをつくるなど、様々な点を検討して門塀のデザインや配置を決定した。
高低差があり、構造物の多い外構は時に冷たい印象を与えがちだが、階段を上がっていくと、訪れる人を迎えてくれる緑いっぱいの庭は、公園に足を踏み入れたような心地よさと、公園の小径を歩くような開放感を生み、住まいへと続く時間を心地よいものへと変えていく。ただの移動のための道ではなく、暮らしの中でふと立ち止まりたくなるような、風景の一部としてのアプローチ。歩みを進めるごとに、少しずつ変わる景色の連なりが、この家の表情を豊かにしている。
昼間は木漏れ日が足元に映り、夕暮れ時には穏やかな光の中で一日の終わりを迎える。そんな日々の暮らしの中でゆっくりとした時間を過ごす、自然の変化を感じられる心地よい空間となった。
工事種別 新築の外構・庭
主要用途 専用住宅
所在地 広島県広島市佐伯区
施工面積 約75㎡
施工期間 約50日
PHOTO
足袋井竜也